この記事では、紅茶に含まれるカフェインのざっくりした性質と、午後の一杯の選び方・飲み方のヒントを、専門店の視点から整理します。
※ここでお伝えするのは一般的な知識とお茶の楽しみ方の参考です。体調や病気の有無、お薬の服用中の方は、医師や薬剤師にご相談ください。
1. まず知っておきたい「カフェイン」の役割
カフェインは、多くの人にとって一時的に眠気やだるさを感じにくくする働きがある成分として知られています。一方で、次のような側面もあります。
- 飲む量や濃さで体感が大きく変わる
- 個人差がかなりある(少しで眠れなくなる方もいれば、影響をあまり感じない方もいる)
- 飲むタイミングによっては、かえって夜に眠りにくくなることがある
「正解は一つ」ではなく、自分に合う量と時間を探すプロセスだと捉えるとよさそうです。
2. 紅茶のカフェインは「多い?少ない?」
ざっくり言うと、同じ量・同じ濃さで比較したとき、コーヒーより紅茶のカフェインが必ず少ないとは限りません。実際の数値は、茶葉の種類・摘み方・淹れ方(茶葉の量・時間・温度)で変わります。
- 茶葉1gあたりには、種類にもよりますが、ある程度カフェインが含まれる
- しかしカップ一杯にどれだけ抽出されるかは、淹れ方で変わる
- 体感としては、「深く長く淹れた濃い紅茶」の方が、軽めに抽出したものよりカフェインを多めにとりやすい
つまり、パッケージに「カフェインレス」と書いていない限り、「紅茶=安心の低カフェイン」と決めつけない方が無難です。とはいえ、無理なく濃さを調整できるという意味では、お店や自宅で自分のために淹れる紅茶は、午後のリズム作りにも向いている飲み物だと私たちは考えています。
3. 午後の眠気に直面したときの「紅茶との付き合い方」ヒント
(1)まず一息と水分
眠気の原因はひとつではありません。睡眠不足、運動不足、部屋の空気、食後の血糖の動きなど、さまざまです。カフェインの前に水や無糖のお茶で水分をとる、短いストレッチをするだけでも体感が変わることがあります。
(2)淹れ方で「ひと試し」調整する
試しやすい順におすすめすると、だいたい次のような順です。
- 茶葉をいつもより少なめにする
- 蒸らし時間を短くする(味が軽やかになり、カフェインの抽出量にも影響しやすい)
- ぬるめのお湯・第二煎目など、自分の体感で合わせやすい飲み方を試す
「眠気覚まし」のために無理に濃くしない、というのも立派な調整です。
(3)飲む時間を決めておく
午後でも夕方〜夜に近い時間の濃い紅茶は、夜の入眠に響く方がいます。自分の体感で「それ以降は控えよう」とルールを決めておくと、カフェインを味方につけやすくなります。
(4)選択肢を持っておく
紅茶専門店では、例えば次のような切り口で比較しながら、目的別にお気に入りをストックしておくのもひとつの方法です。
- 同じ産地でも煎茶(茶葉)の性質や焙煎によって違う紅茶
- フレーバードタイプ(嗜好は変わっても、カフェインベースが同様である点は頭に置く)
- デカフェまたはローカフェインの銘柄
迷ったら店頭でお気軽に「午後にも飲みたいんですけど」と伝えていただけると助かります。
4. 「眠気」が続くときは
慢性的な強い眠気、急に始まった異常な眠気、その他気になる症状があるときは、カフェインでどうにかする前に医療機関での相談を検討してください。お茶は生活を豊かにする選択肢のひとつであって、体調不良の処方ではありません。
5. まとめ
眠気との付き合い方は十人十色です。紅茶は、その日の体調と相談しながら濃さ・量・タイミングを細かくいじれるので、長く付き合いやすい飲み物だと私たちは考えています。
この記事が、あなたの午後のひとときのヒントになれば嬉しいです。




